2022年カタールワールドカップにてグループステージで「死の組」に入りながらも、強豪国ドイツ・スペインに歴史的勝利をおさめトーナメント進出。
ベスト16では前回大会、準優勝の強豪クロアチア(同大会3位)に惜しくもPK戦で敗れ、あと一歩のところでベスト8進出への夢が絶たれました。
しかしながら、森保ジャパンはカタール大会で強烈なインパクトを残し、目標達成とまでは行かなかったものの、過去最高の充実したワールドカップシーズンを終えることができました。
当記事では、森保体制の継続(監督続投)および長期政権化がサッカー日本代表にとって、良い理由を7つの観点から徹底解説していきます。
森保監督の略歴

項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | 森保一(もりやす はじめ) |
生年月日 | 1968年8月23日 |
監督歴 | ・2012年ー2017年:サンフレッチェ広島 ・2017年ー2021年:U‐23日本代表 ・2018年ー現在まで:日本代表 |
実績 | ・2012年:J1リーグ 1位 ・2013年:J1リーグ 1位 ・2015年:J1リーグ 1位 ・2019年:アジアカップ 2位 ・2021年:東京オリンピック(U‐24) 4位 ・2021年:ワールドカップ最終予選 突破 ・2022年:E‐1サッカー選手権 1位 ・2022年:カタールW杯 ベスト16(全体9位) ・2018年ー2022年:4年間でFIFAランクを50位(ロシアW杯直後の森保監督就任当初)から、FIFAランク20位(カタールW杯直後)まで上昇 |
【追記※2022年12月28日】
2022年12月28日に、森保監督の続投が正式に決定いたしました。
理由①:日本代表 歴代最多勝利数・最高勝率。安定的な強さ
森保監督は日本代表を率いた歴代監督の中で、もっとも結果を出しています。
2018年~2022年の4年間で、「歴代最多勝利数」および「歴代最高勝率」を記録。安定的な強さを発揮しています。
その結果、森保監督の日本代表就任直後50位だったFIFAランク。それをカタールW杯終了時には20位にまで押し上げることに成功しました。
ちなみに、「勝率77.4%」がどのくらい凄いのか野球で比較すると、2022年シーズンダントツのセ・リーグ王者である東京ヤクルトスワローズでさえ、勝率が57.6%でした。
ちなみに、サッカーフランス代表のディディエ・デシャン監督の在任10年での通算成績は「89勝 28分け 22敗(勝率80.0%)」です。
日本代表はAFCに所属し、アジアの格下の国々(日本のFIFAランクはアジア最高位)との対戦が多いため、勝率が上がりやすいという指摘はごもっともです。
しかしながら、特筆すべきは強豪国との対戦でも、一定以上の勝率を維持している点です。
日本代表が対戦した強豪国の中には、世界でトップ10を争うような国が当然の如く含まれていて、
- ブラジル
- ドイツ
- スペイン
- クロアチア
などの対戦成績も含まれています。
「ジャイアント・キリング」が得意な監督として評価できますが、強豪国との対戦が増えるワールドカップでは非常に有用な特性の1つです。
課題:あと一歩のところまできているのに、目標を達成できていない ※ただし、逆境には強い

森保監督は大きな大会での成績目標に対して、「あと1回勝てれば達成できる」というところまで到達しておきながら、ギリギリのところで敗退することを繰り返しています。
大会 | 成績目標 | 結果 |
---|---|---|
2019年 アジアカップ | 優勝 | 準優勝 |
2021年 東京オリンピック | 銀メダル以上 | ベスト4 ※延長後半115分で失点し、0-1でスペインに敗退 スペインは同大会2位 |
2022年 カタールワールドカップ | ベスト8以上 | ベスト16 ※延長含め120分戦い1-1で、PK戦に突入しクロアチアに敗退 その後、クロアチアは勝ち上がり、同大会3位 |
まるで、あと1勝すればワールドカップ出場が決まった場面で、後半ロスタイムで同点ゴールを決められ出場を逃した「ドーハの悲劇(1994年)」をプレーヤーとして、経験したときの闇を未だに背負っているかのようです。
しかしながら逆境には強く、ワールドカップアジア最終予選で敗退の危機から連勝を重ね突破。ワールドカップのグループステージでは、コスタリカに敗戦したもののスペインに逆転勝利し、ベスト16進出などの結果を残しています。
非常に逆境に強い監督だと言えるでしょう。
ビジネスでは「平時のリーダー」と「有事のリーダー」などと言われ、それぞれ資質が異なりますが、森保監督は後者のタイプのように思えます。
そして昨今のビジネスシーンにおいては、有事のリーダーシップを発揮できる人材の方が重宝されています。
ワールドカップのドイツ戦・スペイン戦での逆転勝利などからも、その片鱗が見て取れます。
理由②:代表監督の長期政権化は世界の潮流

監督名 | 代表チーム | 在任期間 |
---|---|---|
ディディエ・デシャン | フランス代表 | 2012年ー現在まで (カタールW杯時、在任10年目) |
アリウ・シセ | セネガル代表 | 2015年ー現在まで (カタールW杯時、在任7年目) |
ガレス・サウスゲート | イングランド代表 | 2016年ー現在まで (カタールW杯時、在任6年目) |
ズラトコ・ダリッチ | クロアチア代表 | 2017年ー現在まで (カタールW杯時、在任5年目) |
フェルナンド・サントス | ポルトガル代表 | 2014年ー2022年 (カタールW杯時、在任8年目) ※計8年 |
チッチ | ブラジル代表 | 2016年ー2022年 (カタールW杯時、在任6年目) ※計6年 |
ロベルト・マルティネス | ベルギー代表 | 2016年ー2022年 (カタールW杯時、在任6年目) ※計6年 |
ヨアヒム・レーヴ | ドイツ代表 | 2006年ー2021年 ※計15年 |
ビセンテ・デル・ボスケ・ゴンサレス | スペイン代表 | 2008年ー2016年 ※計8年 |
上記の通り、近年の代表監督は長寿化の傾向があります。
また、グループリーグで敗退したにもかかわらず、ドイツ代表のハンジ・フリック監督は続投。優勝したアルゼンチン代表のスカローニ監督体制も維持され、5年目に突入する。
以前は、サッカー監督の長期政権はクラブチームでしか成しえないという認識がありました。
確かに、マンチェスターユナイテッドを1986年から2012年までの27年間率いたアレックス・ファーガソン。アーセナルを1996年から2018年までの22年間率いたアーセン・ヴェンゲルなどが目立ちます。
しかし、近年では代表監督でも長期政権を築くリーダーが散見され、強豪国での新しい潮流となっています。
【追記※2023年1月7日】
サッカーフランス代表のディディエ・デシャン監督は契約延長が決定。
2026年までフランス代表を率いるとのことです。
2026年ワールドカップは、在任14年目で迎えることとなります。
代表はクラブチームとは違う。戦術練習から、コミュニケーションの濃度まで
代表監督とクラブチームの運営は大きく異なります。
森保監督は「(代表とクラブチームだと)時間軸は全く違いますね。代表の試合の場合は、このW杯は1週間、10日くらい事前に時間をもらいましたけど、ほとんどのチームづくりの中では、試合までに1回か2回練習できればいい方で、クラブであるならばキャンプを6~7週間やってシーズンインできて。落とし込める時間があって、試合に向けての時間軸は全く違いますね。」とテレビ番組で語っています。
代表ではクラブと違い選手とのコミュニケーションが希薄になりがちで、「方向性の統一」や「選手との信頼関係の構築」に時間がかかる傾向にあります。
そのため、4年間の任期で一定以上の成果を上げることができたのであれば、日本協会側も続投を検討するのも当たり前の話です。
ちなみに、森保監督もサンフレッチェ広島の監督時代は、オシム監督の弟子であるペトロヴィッチ監督のもとコーチとして経験を積んだだけあり、「頭が疲れる」ほどの戦術練習を行っていたそうです。
しかしながら、代表監督としてはサンフレ時代の練習とは異なるアプローチで、チームをまとめ上げる柔軟性を見せています。
また、2022年ワールドカップの結果だけを見ると、戦術を徹底したチームよりも、「修正能力の高い柔軟性」があるリーダーが結果を出しているように感じました。
理由③:若手とベテランの融合

森保監督は2018年~2022年までの4年間で、歴代最多となる120名の選手を日本代表に招集しました。
「世代間の融合」をテーマに掲げ、積極的に若手や経験の浅い選手を登用。
2017年~2021年までU‐23日本代表監督を務め、東京オリンピックでベスト4まで導いただけあり、常にアンダー世代の若い選手の発掘に目を光らせています。
2022年ワールドカップでも、ベスト4に進出した強豪国のうち、モロッコを除く3か国で「世代間の融合」が行われ、機能していました。
加えて、カタール大会を経験した「監督と選手の融合」も、次回大会でベスト8以上を目指すのであれば必須です。
前回大会の経験を若手選手に伝えて積み上げ、「良かったところを継承」し「悪かったところを改善」していきたいところです。
今大会の日本代表は若手も多く、主力として活躍していた選手がたくさんいるため、2026年大会に招集されるであろうプレーヤーがたくさんいます。
参考記事①:2026年サッカーW杯 日本代表の有力メンバーを徹底分析! カタール組の生き残りも多い?
参考記事②:【カタールW杯】サッカー日本代表メンバー26名
理由④:日本人監督であれば、余計なコミュニケーションコストがかからない
外国人監督が就任する一番の問題点は、「言語の違い」や「文化的背景の違い」によるコミュニケーションコストの発生です。
文化的背景に関しては、1年~2年ほど選手たちとコミュニケーションをとり続ければ、ある程度は理解できるようになります。しかしながら、言語の問題はそう簡単には解決出来ません。
例えば、フランス人が日本代表監督を務める場合は以下のようになります。
【例】フランス人監督の場合 ①フランス人監督「Déplacez les deux arrières gauches et les deux arrières droits plus en avant et utilisez le terrain de football plus largement.」 ②通訳「サイドバックの両選手をもっと前に上げて、グラウンドを広く使いなさい。」 ③選手「それなら、システムを変更して、アンカーを置く方がいい」 ④通訳「Dans ce cas, il est préférable de changer de système et de mettre un milieu de terrain défensif.」 ⑤フランス人監督「Bien sûr.」 ⑥通訳「もちろんだ」 |
日本人監督の場合は以下のようになります。
【例】日本人監督の場合 ①日本人監督「サイドバックの両選手をもっと前に上げて、グラウンドを広く使いなさい。」 ②選手「それなら、システムを変更して、アンカーを置く方がいい」 ③日本人監督「もちろんだ」 |
通訳を挟んだ場合、会話の工数が単純計算でも倍に増えてしまうのです。
クラブチームの場合は常日頃からコミュニケーションを取り戦術など共有されているため良いものの、代表チームともなると、時間の限られたハーフタイムでの戦術修正などの難易度が大幅に上がってしまい誤解を招くことも多々あります。
また、日本人の得意とするプレースタイルや戦術を最も理解しているのも、日本人監督です。
※長く日本で活躍している外国人監督の中には、日本人監督並みに日本人の特性を理解している方もいます。
Jリーグで外国人監督が活躍する光景はよく見ますが、往々にして戦術的に日本人に苦手なプレースタイルが強いられるポジションには、外国人選手を起用して補っている場合がほとんどです。
しかし、それはクラブチームだから出来ることであり、代表チームは日本国籍を取得しているプレーヤーしか選出できません。
外国人監督が指揮を執って、ワールドカップで優勝した国は1つもない

サッカーワールドカップの長い歴史を振り返っても、外国人が監督を務めて優勝に導いた例は、ただの一度もありません。
これはジンクスなどの問題ではなく、上記で説明した通りただでさえ短い代表招集期間に、「言語の違いによるコミュニケーションコスト」や「文化的背景の違い」などに、余計な手間が取られることが起因していると考えられます。
例外的に、言語も文化的背景も近い国であればいいと思います。例えば、「ドイツ人監督がオーストリア代表を率いる」「アメリカ人監督がカナダ代表を率いる」などです。
しかしながら、日本にはそのような言語も文化的背景も近い国は存在しません。
カタールW杯では、ベスト8以上のチームは全て自国監督
ちなみに、2022年カタールワールドカップでは、ベスト8以上に進出したチームは全て自国監督が指揮をとっています。
- アルゼンチン:リオネル・スカローニ
- フランス:ディディエ・デシャン
- クロアチア:ズラトコ・ダリッチ
- モロッコ:ワリド・レグラギ
- ブラジル:チッチ
- イングランド:ガレス・サウスゲイト
- ポルトガル:フェルナンド・サントス
- オランダ:ルイス・ファン・ハール
理由⑤:国の代表を率いるリーダーに、森保監督のような「愛国心」は必要不可欠

サッカーは言うまでもなく世界で最も競技人口が多く(それもダントツで)、最も人気なスポーツ。あのオリンピックの全競技の合計視聴数を、サッカーワールドカップというたった1つのスポーツイベントが上回るほど圧倒しています。
各国代表メンバーが国の威信を背負って戦う世界最大のスポーツイベントで、まさにスポーツ界の頂上決戦とも言っても過言ではありません。
各国の代表はワールドクラスの選手が揃い、選手市場の流動化とグローバル化によって、国同士の実力差は縮まりつつあります。
あまり科学的な言い方ではありませんが、力が拮抗している相手と戦う場合、ワールドカップのような大舞台ではチームの士気が高い国の方が勝つ可能性が高いのは言うまでもありません。
新聞広告
2022年FIFAサッカーワールドカップ・カタール大会中、Twitter上で大バズりしたこちらの新聞広告。

以下の内容が記されています。
あの日、夢破れた君へ。
国際Aマッチ35試合出場1得点。
僕が日本代表としてプレーした記録は
決して派手な数字ではないけれど、
一戦一戦は濃く、挫折と成長の連続だった。初出場は1992年5月、国立競技場。
無名だった僕は、キリンカップサッカーで初めて
代表のピッチに立った。相手は強豪アルゼンチン代表。
僕らは圧倒的な力の前に負けた。悔しかった。
同じ選手として、このまま終わるわけにはいかない。
この差を何としてでも埋めたい。日本代表を世界のトップと対等に、
いやそれ以上の存在にしたい。僕は世界に負けて、夢を持った。
それからは必死だった。無我夢中で駆け抜けて、食らいついて。
多くの苦難を乗り越えて、世界への扉を掴みかけた時、
夢は残酷な結末で崩れ去った。1993年10月、カタール・ドーハ。
後半45分、僕の頭上をボールが通り過ぎていき、
相手のヘディングシュートがスローモーションのように
ゆっくりとゴールに吸い込まれていく。
僕はそれを、ただ眺めることしかできなかった。
実は、その後のことをあまり覚えていない。
整列はちゃんとしたのか。誰かと話はしたのか。
宿舎のホテルまで、どうやって帰ったのか。
気づいたら、僕はホテルのベランダで泣いていた。
何度も悔やんで、何度も何度も自分を責めた。
そして僕は人生最大の失望の渦のなかで学んだ。
勝たなければ、何も残らない。何も手に入れることはできない。あれから25年。僕はいま日本代表を率いている。
道半ばで散った夢を叶えるために、挑戦を続けている。
4年後、我々が目指す舞台は、因縁の地カタール。
最後に、あの日、夢破れた君に言っておきたいことがある。
必ず日本を強くして、必ず世界に勝ってみせる。
僕たちにはもう、悔し涙は十分だ。日本代表監督 森保一
引用元‐朝日新聞(2018年12月12日号)
自分がプレーヤーだった頃に味わった悔しさをバネに、今度は監督として日本サッカーを牽引する立場に変わりました。
日本サッカーを世界のトップレベルにまで向上させたいという信念を感じます。
W杯で激写されたメモ帳の内容
森保監督は以下のように、試合中に頻繁にメモを取っています。

サッカーファンの間では「何を書いているのか気になる」と言った声があがり、W杯で森保監督がメモを取る様子をみた海外ファンからは「デスノート」などと呼ばれ話題になりました。
そんな中、FIFAの公式カメラが森保監督のメモ帳を激写。
その一部を見ることができました。

そこには以下のような文言が書かれていました。
日本に不可能はない
引用元‐森保監督のメモ帳
日本人であること 喜び 誇り 幸せ
このメモ内容は2022年W杯ベスト8進出をかけたクロアチア戦の前に、選手たちに語られた言葉で、選手たちの指揮を上げるのに大いに役立ったようです。
4年間、日本代表監督を務めても、試合前に流れる日本国歌『君が代』すら歌えず、任期が満了すればさっさと母国に帰ってしまう外国人監督とは、覚悟が違います。
理由⑥:監督のコストパフォーマンスはカタール大会2位。日本サッカー協会には金がない

日本はヨーロッパや南アメリカなどの国と比べると、異常とも言えるほど厳しいコロナ対策を実施。
それに伴い、日本サッカー協会は大ダメージを負い、非常に厳しい財政状況となっています。
また、近年の円安傾向なども影響し、外国人監督を招聘する際の支出額が激増。
以前は金にものを言わせて優秀な外国人監督を連れてくることができましたが、昨今の財政状況では非常に難しいでしょう。
さらに、「ハリルホジッチ元監督のW杯大会直前での解任騒動」や「アギーレ元監督の短期解任」などがあり、財政面でのコンディションが整ったところで、「外国人監督の方から願い下げ」という結果になる可能性が高いです。
「もし、グアルディオラが~」「もし、クロップやモウリーニョが~」と妄想を膨らますのは楽しいですが、森保監督より実績のある監督を呼ぶのは、正直言って現実的ではないです。
ビジネスに例えると、日本企業がイーロンマスクや、ビルゲイツ、ティムクックをCEOとして招聘しようとするレベルの話です。
それならば、そのリソースを優秀な日本人監督を育てるために使う方が良いでしょう。
カタールW杯でのコストパフォーマンス
カタールW杯で一定以上の結果を残した監督の中では、森保監督は2番目にコストパフォーマンスが良いです(1位はモロッコ代表を率いたワリド・レグラギ監督)。
ワールドカップに出場するようなレベルの国の代表監督で、決して高いとは言えない年俸で結果を残しました。
世界的に見れば、過小評価されている監督の1人と言えるでしょう。
年俸額順位 | 年俸額 | 監督名 | 代表 | カタールW杯順位 |
---|---|---|---|---|
1位 | 約9億5,000万円 | ハンジ・フリック | ドイツ代表 | グループリーグ敗退(全体17位) |
2位 | 約8億5,000万円 | ガレス・サウスゲート | イングランド代表 | ベスト8(全体6位) |
3位 | 約5億6,000万円 | ディディエ・デシャン | フランス代表 | 準優勝(全体) |
18位 | 約1億5,000万円 | 森保一 | 日本代表 | ベスト16(全体9位) |
22位 | 約1億600万円 | ワリド・レグラギ | モロッコ代表 | ベスト4(全体4位) |
2022年〜2024年は、年俸2億円の2年契約となりました。
理由⑦:日本国内より、海外からの評価の方が高い森保監督(客観的評価)
自分のこととなると、客観視できなくなるのが人の性(さが)。それは国単位でも同じこと。
日本人監督がヨーロッパの強豪チームで監督を務められないのは、ひとえに「語学力の差」だと思われます。
「隣の芝生は青く見える」とはよく言ったものですが、なにも外国人監督に頼らなくとも、日本国内にも優れた指導者は多くいます。
森保監督の評価は日本国内よりも、海外からの評価の方が高いです。
フランス紙『L’Equipe』によるワールドカップの監督ランキングでは、全32カ国中なんと2位に選ばれました。
また、イタリアのサッカーメディアである『TUTTOmercatoWEB』では、全32カ国中、3位に選出。
韓国メディアによると、2022年の「FIFA年間最優秀監督」のリストにも森保監督は載っているとのこと。
まさに「灯台下暗し」といったところでしょうか。
【追記※2023年1月9日】
国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が、2022年のベスト代表チーム監督を発表。
森保監督は5位にランクインしました!
まとめ
以上、森保監督が続投し、長期政権を築くべき7つの理由を列挙いたしました。
正直なところサッカーの戦術は好き嫌いが分かれやすく、ポゼッション好きなひとからすれば森保監督のカウンター主体のサッカーを全く受け入れられないかとも思います。
しかしながら、筆者の目から森保監督の4年間の軌跡を見れば、森保監督の続投・長期政権化は正解のように思えます。
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